数学について(医学部の先輩からのアドバイス)

・はじめに

まず当たり前のことではありますが、「解けない問題」を「解ける問題」にする過程ことが勉強であるということを念頭に置かなければなりません。問題を1発目でいきなり解ける必要性はなく、出来なかった問題をくり返すことで解法を自分へと染み込ませることこそが重要なのです。逆に言えば、1発目でいきなり何の躊躇も戸惑いもなく短い思考時間でストレートに解けるような問題は、勉強に必要なものではありません。受験生など時間に余裕が無い時期には、そのような問題は二度とやらなくてもよいくらいでしょう。

 

・問題の進め方(物理・化学などにも通じるものがあると思います)

1、まず問題を解き、答え合わせをする。誤答があれば赤ペン等で模範解答を書き写し、見直した際に自分の誤答と模範解答との差がすぐにわかるようにする

ここで模範解答を書き写す際に「何故この解法なのか」を理解すること、そして「何故ここではこういう論理展開するのか」を1行1行について自分に説明できるようになることが重要です。それができてはじめてその問題を理解したといえましょう。ここでのインプット作業こそが勉強の中心核となります。別解などもすべて書き出し、同様に理解しましょう。別解を多く身に付けることは数学や理科ではとても大事なことです。

2、間違えた問題には問題集の問題番号にチェックマークをつける(手も足も出なければ☆、ある程度までいけたが解けなかったものには○、ケアレスミスなどにより間違えたものや、まぐれで解けたにすぎないと思われるものには△、正解したが思わぬ別解があった問題には【別】など、マークにも差をつけるといいでしょう)。

3、上記1~2のプロセスを、やるべき範囲の全問を網羅するまで行う(1周目と呼びます)。

4、2周目は上記のプロセス2においてマークをつけた問題のみ解く。2周目でも再び間違えた問題には、プロセス1と同じルールで間違い直しをし、プロセス2と同様にマークを増やす。今回では解けた問題には、「解けた」等のメモを問題番号付近に添える

5、3周目以降も同じプロセスをくり返す

そうすると、いずれ問題集の全ての問題は「マーク一切なし」「マーク付+『解けた』メモ」の2つに大別できるようになります。テスト直前などは、後者のみをひたすら復習すればよい(その中でも、マークが多く付いている=何度も間違えた問題を優先して復習すると良い)でしょう。

当然、月日が経っては昔は解けなかった問題が楽に解けるほどに成長を遂げた場合、昔につけたマークなどは自己判断で消してしまっても構いません。

6、いずれ全ての問題が自力で楽に解けるようになったら、その問題は卒業して次の問題集に移る。こうして1つ1つじっくりと問題集を消化してゆく(問題集は闇雲に沢山やるのではなく、これだという問題集を1つ1つ完璧にやりこむのがいいと思います)。

 

・効果的問題復習法

マークを複数つけた問題など、何度も解いたことがある問いを復習する際には、時間的余裕に恵まれないのであれば、必ずしも1から問題を解く必要はありません。その問題の問題文を読んですぐに解法が頭に浮かび、解答を導くまでのプロセスやそれぞれのプロセスやそれぞれのプロセスにおける注意点などを想起できるのであれば、その問題は解くことなく飛ばしてしまって差し支えないでしょう。また、マークをつけた問題すべてに対しこのような想起ができるかを確かめ、出来るようになっていたらその問題集を卒業する、という風にするのもよいと思います。

テスト対策などでも、この方法を用いて短時間で広範囲の問題を復習することが可能です。とくに実力テストなどでは、チャート式などで広い範囲を試験範囲として指定されることが多いでしょうが、上述の「問題の進め方」に則って試験範囲の問題を2,3周さらった後は「問題文を見る」→「解法がすぐ思いついて解答までたどり着ける自信があるような問いは飛ばし、そうでなければ腰をすえてじっくり解く」→「解けなければ間違い直し+マーク付与」という方法で4周5周と勉強を続けていれば、比較的短時間ですべての問題を完璧にすることができるでしょう。しかし闇雲に問題を解くのではなく、「なぜこの解法で解けるのか」「なぜこういう風に論理展開してゆく(ことが可能な)のか」を必ず理解するようにしてください。でなければ何周解こうがそれは全くの無意味です。例をとってチャート式でいえば、重要問題やA問題B問題などは、高度な知識応用が必要となる問いが少なくありません。そうした問題にはしっかりと腰をすえ、模範解答の1文1文をよくかみ締めるように理解、インプットするよう心掛けるのがよいと思います。自力で理解できないなら必ず誰かに聞いてきちんと理解しましょう。原理をわからないままにしてなんとなく解答を丸暗記するといった作業は、勉強とは呼べません。応用力も身に付かず、時間の無駄です(しかも解答を暗記してしまうと、その問題を解けた気になってしまうのでなおさら厄介です)。そのような状態になることだけは避けてください。

 

・さいごに

かなり当然のことをつらつらと書きました。ここで改めて僕から言わずとも、実践できている方は相当多いと思います。この文章を読んで、「自分もこうやって勉強しているぞ」と思った方は自信をもって今後もその勉強を貫いてください。要領よく根気強くやれば結果は必ずついてきます。ここに書いた勉強法はベーシックなものなので、これ以上のことをしている自信がある方もいるでしょう。そのままそな勉強法を貫いて頑張ってください。 ここにある勉強法をみて自分の勉強法に不足を覚えた方は、適宜この勉強法を参考にすることで、自分に馴染む勉強方法を模索してください。

この文章が少しでも皆さんの力になれば幸いです。

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